コラム
COLUMN
いつ動物病院に連れて行く?犬や猫の緊急時の判断基準と夜間救急の使い分け
2026.08.10犬・猫
犬や猫が夜中に体調を崩したとき「これは夜間救急に行くべき?」「様子を見ても大丈夫?」と迷った経験はありませんか?
夜間に起こる体調の変化は、飼い主様にとって判断がつきにくく、不安になることもあるかと思います。いざというときに慌てないためにも、夜間救急についてあらかじめ理解しておくことが大切です。
また、2024年5月から、永原動物病院の施設を利用して「岡山夜間どうぶつ救急病院」の夜間救急が始まりました。(※永原動物病院とは別病院となります)夜間に急な体調不良が見られた場合には、こちらをご利用ください。
永原動物病院内にある「岡山夜間どうぶつ救急病院」についての詳細はこちらから
今回は、夜間救急の正しい使い方や受診すべきタイミングなどについて詳しく解説します。

■目次
1.緊急で受診が必要なケース
2.夜間救急の特徴と役割
3.夜間救急を受診する際の注意点
4.まとめ
緊急で受診が必要なケース
犬や猫の緊急症状は突然表れ、状況によっては一刻を争う場合があります。以下のようなケースでは、迷わず夜間救急を受診してください。
<命に関わる症状が見られる>
・呼吸が苦しそう
・けいれんが止まらない
・意識がもうろうとしている
・ぐったりして動かない
・大量に出血している
このような症状は緊急性が高く、命に関わる可能性もあるため、速やかに夜間救急を受診してください。
<中毒や危険なものの誤飲・誤食>
・チョコレート
・玉ねぎ
・ブドウ
・ボタン電池
・薬品
これらを誤って口にしてしまった場合、たとえその直後は元気に見えても注意が必要です。中毒症状は時間の経過とともに急激に悪化することがあり、腎臓や神経に深刻な影響を及ぼす可能性もあります。
犬や猫が中毒を起こす食べ物や、食べてしまったときの対処法についてより詳しく知りたい方はこちら
<事故や外傷がある>
・交通事故
・高所からの落下
・踏みつけ
・咬傷(犬やマムシなど)
このような衝撃を受けたあとに、明らかに足をかばっている、うまく歩けない、普段と違う不自然な姿勢をしているなどの様子が見られる場合は、骨折や内出血、内臓の損傷が疑われます。外見だけではわからない異常が隠れていることもあるため、できるだけ早く動物病院で診察を受けましょう。
<その他、急激な変化が見られる>
・突然鳴き声を上げて苦しがる
・呼吸が速い・浅い
・ぐったりしており、体が異常に熱く感じる、または冷たく感じる
・短時間に何度も吐いている
・何度も排尿姿勢をとるのに尿が出ない、またはごく少量しか出ない
このような変化は、さまざまな疾患のサインであることがあります。
一方で「なんとなく元気がない」「吐いた」「お腹の調子が悪そう」など、緊急性を判断しにくい症状もあります。症状が繰り返す、徐々に悪化する、ほかの症状を伴うなど、普段と明らかに様子が異なる場合は注意が必要です。
特に夜間は不安も大きくなるため、少しでも気になる症状があれば、夜間救急病院に一度電話をし、必要に応じて受診を検討してください。
夜間救急の特徴と役割
夜間救急は、緊急対応に特化した医療施設です。主な役割は、命に関わるような状態に対して、迅速に検査・処置を行うことです。
通常の診療とは異なり、夜間救急では継続的な治療や予防接種、健康診断などは対応していません。また、夜間救急となるため、診療費が昼間の病院に比べて高額です。
数日間続いている体調不良や徐々に元気がなくなってきた場合は、様子を見続けるのではなく、早めに昼間のかかりつけの動物病院で診てもらうことをおすすめします。継続的な治療が必要なケースほど、昼間の時間にかかりつけの動物病院で獣医師に診てもらうことが大切です。
また、体調不良は突然表れます。健康時の検査結果と異常時の検査結果を比較することはとても重要です。かかりつけの動物病院での定期的な血液検査を行い、結果を積み重ねましょう。
夜間救急を受診する際の注意点
夜間救急を受ける際には、来院前に必ず電話で連絡をしましょう。
診察を円滑に進めるため、以下のものをご持参いただくと役立ちます。
<持参していただくもの>
・クレジットカード
・かかりつけ病院の診察券、最近の検査結果
・身分証明書(保険証や免許証など)
・現在飲んでいるお薬
・誤食した場合は誤食したものと同じ物
・嘔吐の場合は吐物、下痢の場合は便
まとめ
犬や猫の体調不良は、ある日突然起こります。緊急性の高い症状が見られた場合には、迷わず夜間救急を利用し、日常的なケアや継続的な治療には、昼間にかかりつけの動物病院を受診するようにしましょう。
また、何より大切なのは「病気の早期発見や重症化の防止」です。そのため、定期的な健康診断で小さな変化を見つけ、ワクチン接種、フィラリア予防などで感染症の予防を行いましょう。
永原動物病院内にある「岡山夜間どうぶつ救急病院」についての詳細はこちらから
岡山夜間どうぶつ救急病院のお問い合わせはこちら:086-250-2539
※救急病院のため病気の相談のみのお電話はご遠慮願います
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この記事を書いた人
- 永原動物病院 院長
- 永原 未悠(ながはら みゆ)
飼い主様へのインフォームドコンセントや、信頼関係を大切にしています。大事な予防も含め、疾患(病気)への治療や方針について話し合い、飼い主様と一緒に進めてまいりたいと思います。